IT営業の面接準備では、模範解答を暗記するより、自分が経験した場面と、そのときの行動を説明できるようにすることを勧めます。志望動機だけでなく、顧客とのやり取り、関係者との調整、分からないことを確認した経験を整理しましょう。
この記事は、質問を必ず予測できる対策集ではありません。実際の質問や選考基準は企業ごとに異なります。応募する職務を調べ、自分の経験に基づいて会話を続けるための準備方法です。
募集されている営業の仕事を具体化する
IT営業という名称だけでは、扱う商材や担当工程は分かりません。厚生労働省のjob tagは、顧客の課題を聞き、技術者と協力して情報システムやサービスを提案する仕事を説明しています。また、担当範囲が企業によって異なることも示しています。job tag「コンサルティング営業(IT)」
応募先について、公開された募集内容から次の三点を書き出してみてください。
- 何を提案する仕事か。製品、システム、技術支援などの対象。
- 誰とやり取りするか。顧客、技術者、社内担当者など。
- どこまで担当するか。接点づくり、提案、契約調整、継続対応など。
未掲載の教育制度や担当顧客数は、あるものと仮定せず質問へ残します。企業研究は好意的な言葉を増やす作業ではなく、自分が応募する仕事を特定する作業です。
経験を「状況・行動・結果」で整理する
過去の仕事から、情報を整理した経験、相手に合わせて説明した経験、関係者と調整した経験を選びます。営業未経験でも、接客や事務で実際に行った行動は整理できます。IT営業の経験があることに置き換える必要はありません。
| 整理する項目 | 自分へ問いかけること |
|---|---|
| 状況 | 誰が何に困っていたか。自分の担当は何か |
| 行動 | 何を聞き、何を確認し、誰へ伝えたか |
| 結果 | 確認できた変化は何か。未解決の点は残ったか |
| 次への応用 | 応募先のどの仕事と共通し、何を学ぶ必要があるか |
売上などの数字が手元にないなら、推定で作りません。「関係者が同じ条件を確認できるよう一覧にした」と、実際に行った作業を説明できます。チームの成果は、自分一人で達成した成果と区別します。
仮の回答を作り、深掘りに備える
架空の接客経験者が、相手の要望を整理した場面を説明する例です。
商品の選び方を相談された際、用途と希望時期を聞き、確認できない仕様は担当者へ問い合わせました。回答内容を整理してから案内しました。この経験を、IT営業でも要望と未確認事項を分ける行動へつなげたいと考えています。
これは応募者本人の経験でも当社の採用事例でもありません。参考にする場合は、自分の事実だけで書き直してください。
次に「なぜその質問をしたのか」「自分で決めた範囲はどこか」「結果をどう確認したか」と問い直します。答えられない箇所があれば、記憶を推測で埋めず、説明できる別の経験を選ぶ方法もあります。
失敗経験を話す場合も、反省の言葉だけで終わらせず、起きたこと、その後の対応、次に変えた行動を分けます。全てを成功談へ変えなくても、どこまで把握しているかを伝えられます。
技術未経験は学習と実務を分けて話す
技術用語を覚えたこと、教材で操作したこと、顧客への提案で扱ったことは、異なる経験です。「理解しています」と広く言い切るより、どこまで説明できるかを示しましょう。
例えば「クラウドの基本を学習し、サーバーを自社で保有する場合との違いを調べた。費用や構成の個別判断は経験がない」と分けて述べる案があります。これは回答の型であり、この学習内容が応募要件を満たすという保証ではありません。
分からない質問には、理解できた範囲を伝え、必要なら質問の前提を確認します。推測を確実な知識のように話すことを避け、自分が次に何を調べるかを説明できるよう準備しておきましょう。
面接前に書類と話す内容をそろえる
職務経歴書の担当業務、自己PR、志望動機を見比べ、役割や時期が矛盾していないか確認します。声に出す練習では、用意した文を一字ずつ再現するより、要点を短く説明し、追加質問に答える形を試してください。
応募先へ聞きたいことは、初期の担当業務、技術確認の相談先、入社前に学ぶ範囲など、自分が仕事を理解するための問いにします。公開情報で確認できることは先に読み、未確認の点を残します。
志望動機の組み立てはIT営業の志望動機で扱っています。テクノヴァースの職務を検討する方は、IT営業の募集ページの現行内容を確かめてください。